地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『ありあまるごちそう(We Feed the World)』(エルヴィン・ヴァーゲンホーファー/2005/オーストリア)



食や農のグローバル化によって先進国で大量に廃棄される食糧。


その一方でブラジルの貧困家庭の飢えた子ども達。空腹で起きてしまう子どもに、母親は何をするか。母親は鍋に石ころを入れて茹でる真似をして「もうすぐ煮えるからね」と言ってるうちに子どもは、寝てしまう。ある家ではヤギを飼っている家に頼んでヤギに飲ませる乳を子どもに直接飲ませる。子どもは空腹は納まるが、乳を飲めない子ヤギがずっと鳴いている。


勾配からはじまる家畜とも思えない密集した鶏。そして鶏肉になる処理ライン。フードドキュメンタリーにはつきものの映像とはいえ、日常忘れているこういう食の裏側は衝撃的。知らなくていいことではない。映像から知るべきことがたくさんある。