地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『本日休診』(渋谷実/1952)


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戦後の市井の人々を描いた悲喜こもごもの人情コメディ。戦争のトラウマで狂ってしまった三國連太郎にみんなが同調してあげるシーンは切なくなります。戦争がどんなものか知ってるゆえの同情と昔の人の情だよね。望月優子のヤクザぷりはおもしろいんだけど、ほかには特筆すべきおもしろさは特に感じず。女性が暴行されたり(しかも処置する際の女性の扱い方の雑なこと!)流産したりするエピソードまでこの作品のなかに盛り込むのは時代とはいえあまり好みじゃないなー。


かわいらしい岸恵子は最近見ていたので驚かないけど、この作品の角梨枝子と淡島千景はツヤツヤで美しい!


余談。三國連太郎の息子・佐藤浩市の名前て、三國連太郎と親しかった稲垣浩監督と市川崑監督にあやかって一字ずつとってつけたそうで、そういう人間模様の話て好きだわー。