『LOFT ロフト』(黒沢清/2005)
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1000年前の女性のミイラとの対峙した考古学者・豊川悦司と小説家・中谷美紀。どちらかというと安達祐実が新進気鋭の小説家で、中谷美紀が幽霊のほうが断然怖い気がするんだけど、豊川悦司と「世界の果て」まで約束するのはやはり中谷美紀なのかも。
記憶のブレというか登場人物の記憶の絡みやテンションの上げ下げがおもしろい作品で、不気味に怖がらせたあとの豊川悦司と中谷美紀のラブシーン、ここから一気に突き落とす浮かび上がるミイラ(死体)と「死」。黒沢清だから最後に落とすだろうなとは思うんだけど、いつも怖がってしまう私。あっけないラストが逆にきれいにまとまった感じがします。