地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『我が家は楽し』(中村登/1951/松竹)



笠智衆山田五十鈴高峰秀子岸恵子佐田啓二という豪華キャストによる、貧しいけれどそれぞれを思い合う仲の良い家族のドラマ。笠智衆が出てるだけで不思議に上等なホームドラマになるんだなー。心やさしいお父さん役やらせたら誰もかなわない、なんて雰囲気のいい人。お母さん役は山田五十鈴なんだけど、山田五十鈴て芸達者だと思うけど何か腹黒いものを感じてしまう……。しかし笠智衆山田五十鈴ののろけあいという貴重なシーンもあります。そしてこの作品の当時27歳の高峰秀子はきれい!デビュー作だという妹役・岸恵子高峰秀子にすっかりかくれちゃうくらい高峰秀子がきれい。当時『カルメン故郷に帰る』と同時公開だったそうで、この対比はおもしろい。


ホームドラマといえば小津映画。小津映画と何が違うというと見た目の画面の構成、一番は話の展開に事件性があることかも。