『いのちの子ども(Precious Life)』(シュロミー・エルダール/2010/アメリカ、イスラエル)
『いのちの子ども』予告篇
免疫不全症で余命1年未満と宣告されたガザ地区に住むパレスチナ人の赤ん坊が、封鎖されたガザ地区からイスラエルの病院で治療する様子をイスラエル人ジャーナリストが撮ったドキュメンタリー。確かにイスラエルからの視点の映画で、母親の子どもへの愛情に根深い紛争や宗教や思想が絡むし、単純に「難病の子どものために奔走する母親」ではなく、完全に入り込めないいろんな疑問が残ります。しかし生後間もない赤ちゃんをベビーカーに乗せてごつごつした石畳の道でエルサレムに向かうってだいじょうぶ?お母さん7人も産んだ後腹だいじょうぶ?とか余計なことも思ってしまいました。お国が違えば習慣も違うよねー。余談ですが挿入音楽がかなり中東ぽいのも気になりました……
イスラエル・パレスチナ問題の映画なら『戦場でワルツを(Vals Im Bashir)』(アリ・フォルマン/2008)のほうが分かりやすい気がします。イスラエルの映画は意外と思い出せるかも(忘れっぽい私が)。『シリアの花嫁(The Syrian Bride)』(エラン・リクリス/2004)とか『迷子の警察音楽隊(Bikur Hatizmoret)』(エラン・コリリン/2007)とか。土ぼこりっぽい雰囲気が印象的なのかしら。
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