『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)』(若松孝二/2007)
連合赤軍の若者たちが彼らの目線でどのような過程や葛藤を経てあさま山荘事件へと至ったのかを描く3時間を超える大作映画。中盤のリンチ殺人周辺が精神的にも視覚的にもホラーで怖すぎる。若松孝二て『処女ゲバゲバ』(1969)や『ゆけゆけ二度目の処女』(1969)のピンク映画を昔見たことあるくらいで、正直内容はあんまり覚えてません。この1970年代前後という時代は若松孝二にとって自我形成期というか最も自身に影響を及ぼした時代だったのかな。もう画面からあふれ出る「若松孝二の情熱」がすごすぎて映画全体を覆う恐ろしい緊迫感にビビってしまいます。内容については結局その細分化された主義がどういう違いなのか把握できず学生闘争の先に何があったのか私には見えてこず、ビビって見てるせいでこの映画が良かったかどうかの判別が自分でよく分からないんだけど、インパクトはかなり大きくて怖すぎて泣ける映画は久しぶりに見ました。
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京大の塩見のなんぼなんでも〜と思うようなへんな関西弁が気になったり、遠山美枝子役の坂井真紀の渾身の熱演にぎゃーとなったり、加藤三兄弟の一番下の弟、どこかで見たことある……あっ!『奈緒子』!みたいなちょっと映画から抜けることで冷静さを取り戻したりして、なんかへんに力が入って肩が凝った映画で、エンドロールの「音楽:ジム・オルーク」を見てここだけなんかふと純粋におもしろかったです。
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