地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『友だちの恋人(Comedies et proverbs :L'ami De Mon Amie)』(エリック・ロメール/1987/フランス)

エリック・ロメール‘喜劇と格言劇’シリーズ第6弾で最終回。このシリーズを見てるとフランス人にとってのバカンスは本当に何をおいても優先される必ず充実したものじゃなくてはいけない重大な事項だとつくづく感じるのだけど、実際はどうなのかな。男女4人の夏物語はなんとなく日本人的で共感できる物語。ロメールの夏を舞台にした作品はさわやかな色彩や風景は一貫されたものがあって印象的。愛や恋や男や女、そういう話が本当の人間の真理に通じる話なんだろうなーとロメールを見ながら思ったりする。でもそれはロメールだからであって、月9ドラマとか見てそんなこと思わない。すべてはセンスにエスプリ。ラストのペアルックに思わず笑う。