地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『飛行士の妻(Comédies et proverbs :La Femme De L'aviateur)』(エリック・ロメール/1980/フランス)

エリック・ロメール‘喜劇と格言劇’シリーズ第1弾。冴えない苦学生フランソワの恋の顛末。ああこれがフランスのエスプリ!と思わせる絶妙な展開。こんな他愛ない話をここまで細かい描写ができることに舌を巻く。恋愛の事細かな、あきらかにどうでもいい会話ややりとりを延々としてるのにそれだけで終わらない(ロメールの映画ならそれで終わってもいいと思うけど)ひねりを効かせてるのがみそ。15歳の女の子がここまで恋愛や女について辛口に語れるのはさすがパリっ娘、と感心するのを通り越して面白い。