『あなたになら言える秘密のこと(The Secret Life of Words)』(イサベル・コイシェ/2005/スペイン)
最終的に「死」に向かう物語や「死」がキーポイントになる物語は「死」という意味が絶大すぎて細かい部分を隠しがち。同監督の『死ぬまでにしたい10のこと』も雰囲気で泣ける映画だったけどこの作品も同様。クロアチア人とセルビア人の紛争にかかわるヘビーな「死」を扱う反戦映画。すべてはサラ・ポーリーの涙の独白シーンのために作られた映画。ここで泣いてください的なうっとおしさを感じた。映画としては無理矢理な感じでごく普通レベル。原題も邦題もいまいち。製作総指揮がペドロ・アルモドバルでもペドロ・アルモドバルの良さは出ていない。唯一サラ・ポーリーの陰気なたたずまいは好み。
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