地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『喜びも悲しみも幾歳月』(木下恵介/1957/松竹)

この映画を見ていたら母が懐かしーと言ってそらで主題歌を歌った。私もいまいろいろ見てる映画を何十年後かにミニチムが見たりするのかなーとかちょっと思った。

佐田啓二高峰秀子扮する夫婦は全国を巡る灯台守夫婦の人生記。日本の四季や風景の美しいこと。高峰秀子がやっぱり好きで、あの愛嬌のあるデコちゃん節のしゃべり方を聞くとうれしくなってしまう。佐田啓二も口下手で実直で優しい旦那さまを演じていて好感。子どもが巣立ち、再びふたりの生活になった老いた夫婦の後ろ姿のラストシーン、何を話してるのか声は聞こえないけれど、ほがらかで優しい気持ちになれる美しいシーンだと思った。

木下惠介 DVD-BOX 第4集

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