地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『東京物語』(小津安二郎/1953/松竹)

尾道に住む年老いた夫婦(笠智衆東山千栄子)が東京で暮らす子どもたちに会いに行く。親と子どもの関係、家族の絆、年老いること、様々なテーマを静かに絡ませ丁寧に描かれる物語。次男の未亡人役の原節子のつつましやかな物腰、次女役の香川京子の清楚で実直で素直な態度が美しい。笠智衆東山千栄子の間でゆったり流れる時間、二人のやりとりがなんとも奥深い。尾道や東京の街並み、瀬戸内海の風景。当たり前で日常の出来事のなかのひとつ。とてもいい映画。

小津安二郎 DVD-BOX 第一集

小津安二郎 DVD-BOX 第一集