地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『シェルブールの雨傘』(ジャック・ドゥミ/1963/フランス)

見る機会を逸し続けていた『シェルブールの雨傘』をやっと見た。アルジェ戦争によって引き裂かれるジュヌヴィエーブとギイの悲しい恋の物語。全編歌で通すミュージカルで普通の台詞から歌になるということのない徹底さ (ただ後から知った情報によるとカトリーヌ・ドヌーヴを含めほとんどすべてが吹き替えらしく、多少興ざめ)。ストーリー云々よりもその画面の中の色彩の楽しさや歌の軽快さ、若かりしカトリーヌ・ドヌーヴは本当にかわいくて衣装もすてき。(悲恋ものだけど)楽しいミュージカル映画を見ることはそれだけで幸福な気分。