地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『ある子供(L'Enfant)』(ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ/2005/ベルギー、フランス)

いびつな心の成長、身体が大人なのに対して心の未成熟さ、あるひとつの歪んだ無知な生き方、そいういうリアルな人間の成長を撮らせたらダルデンヌ兄弟の右に出るものはいないくらいの上手さ。完全にフィクションなのにそう感じさせないのがダルデンヌ兄弟のスタイル。だいたいどの作品もほとんど効果音やBGMはないのだけど、その沈黙が上手くストーリーと共鳴しあう。

ある子供 [DVD]

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