『洲崎パラダイス 赤信号』(川島雄三/1956/日活)
東京の遊郭「洲崎パラダイス」の入り口となる橋の手前の飲み屋が主な舞台。洲崎や神田のいわゆる絵に描いたような砂埃の昭和の風景。川の流れのようにふらりふらりと渡り歩く情けない男と女の人生模様。単なるダメ人生を描いているわけではなく、もっと本質的・根本的な人生の無常ついてを自然に物語るのがすごい。パラダイス手前にいながら橋の向こうのパラダイスの中は一切見せないのも面白い。
- 出版社/メーカー: 日活
- 発売日: 2006/03/10
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