地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『ある映画監督の生涯 溝口健二の記録』(新藤兼人/1975/近代映協)

溝口健二を師と仰いだ新藤兼人による、溝口健二についてのドキュメンタリー。溝口健二ゆかりの人々39人に新藤兼人が直接インタビューをする。溝口健二入門編ではなく、溝口健二について私生活を含めより深く知るための愛のある作品。『東京行進曲』などのサイレント期の作品群の中のいまはもう目にすることのできないようなスチールの数々も想像をかきたててわくわくさせる。噂の田中絹代のインタビューが面白い。