地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『永遠の語らい(Um Film Falado)』(マノエル・ド・オリヴェイラ/2003/ポルトガル、フランス、イタリア)

父の待つボンベイへ向かいながら人間の歴史を辿る母娘の航海。ポルトガルのベレンの塔、ギリシャのアクロポリスの丘、エジプトのピラミッドなどで歴史学者の母は娘の質問に神話や伝説の物語を語る。カトリーヌ・ドヌーヴ、イレーネ・パパス、ステファニア・サンドレッリ、ジョン・マルコヴィッチが各自の言葉、フランス語、イタリア語、ギリシャ語、英語で恋愛や文明についての会話をするシーンが面白い。オリヴェイラのリズム感や映像の贅沢な感覚が大好きだと再確認する。強烈なラストの衝撃の余韻が残る。

永遠の語らい [DVD]

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