地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『黒い瞳(Oci Ciornie)』(ニキータ・ミハルコフ/1987/イタリア)

ミハルコフがイタリアに招かれて撮った作品。ミハルコフの映す風景はとても好みだし、主演のマルチェロ・マストロヤンニは相変わらず大好きで、調子に乗ったマストロヤンニもかわいくて仕方がない。話が無駄に行き交う感や唐突な展開はマストロヤンニのどっちつかずの夢見心地の心境そのまま。全員白の衣装をまとったイタリアの湯治場でのシーン、自宅の広大な庭の真ん中で椅子に座るマストロヤンニ、物悲しいイタリアの子守唄、まとまらない断片の人生は美しい。

黒い瞳 [DVD]

黒い瞳 [DVD]