『女が階段を上る時』(成瀬巳喜男/1960/東宝)
高峰秀子主演映画。銀座でホステスをする女の生き様。脇役が豪華で森雅之、加東大介、中村鴈治郎などが固める。精一杯の努力と節約をして銀座の女としての顔を保つが、貧しい実家に手のかかる兄の家族と口のへらない母親。金を無心する周囲に「私はこうしてみんなに食い物にされていくのよ」と嘆く姿は、高峰秀子の自伝そのものと重なってしまった。この作品では衣装担当は高峰秀子。衣装選びの大変さや楽しさを綴っていた文章を思い出した。ヒロインはどうしても幸せになれない成瀬映画。切ない。
- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 2005/08/26
- メディア: DVD
- 購入: 1人 クリック: 32回
- この商品を含むブログ (51件) を見る