地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『少年』(大島渚/1969/ATG)

当たり屋をしながら全国を放浪して生きていく家族4人の実在の事件を下敷きにした作品。10歳の少年の心の葛藤、寂しさからの一人芝居、死んだ少女に対する良心の呵責と涙。モノクロとカラーの多用が少年の心の暗雲を暗示する。10歳という少年が生きていくこと、両親の逮捕後に嘘をついたり黙秘をすること。「宇宙人になりたいけど僕は普通の人間の子どもや」弟に宇宙人や怪獣の話を聞かせ、雪で作った悪者を正義の味方になってやっつける姿。精一杯の家族の絆を保とうとするいたいけな努力。

少年 [DVD]

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