地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


甘ったるい気取りを避けること。


スーパーでめかぶを買ってみる。はじめて自分で買っためかぶ。小さなころから縁遠かった食材。ちなみにめかぶってなんだろうと思って調べてみると「ワカメの根元にあるひだ状の胞子のう」のことらしい。口臭や体臭を抑制する効果もあるらしい。納豆以外のねばねば系は好きなはずなので食べないうちからちょっとわくわくする。

映画『モーターサイクル・ダイアリーズ(The Motorcycle Diaries)』(ウォルター・サレス/2004/イギリス、アメリカ)。本名エルネスト・ゲバラ・デ・ラ・セルナ、のちに革命家として名を轟かせるチェ・ゲバラが学生時代に南米大陸縦断の旅行時に書いた日記をもとにした青春ロード・ムービー。"ラテンのブラピ"と異名をとる男前ガエル・ガルシア・ベルナル主演。アルゼンチン、チリ、ペルー、ベネズエラ、キューバと様々な土地での風景で現地の人に即興で出演してもらう手法のため、旅自体がリアルに映る。不平等や貧困が目の前にある現実。ガエル・ガルシア・ベルナル見たさで見たけれど、途中ちょっと泣きそうになる。


ナタリー・ポートマンとの噂もあったらしいガエル・ガルシア・ベルナルのかっこよさは30代後半以降あたりで水もしたたりそうな男前になる、その一歩手前の未完成ぐあいにあって、でもその未完成さに垣間見えるいい男度はかなり高くて、笑い方のはにかみ方とかもなに言ってるのかわからなくなってきたけど、つまりなんだかものすごい胸がトキメクよ。ラテン系ナンバーワン。

映画『父と暮せば』(黒木和雄/2004)。井上ひさしによる戯曲の映画化。広島に原爆が投下された昭和20年8月6日から3年後の原爆で亡くなった父 (原田芳雄)と生き残った娘(宮沢りえ)の物語。演劇風の物語の進め方はとても面白い。宮沢りえの話す広島弁もかわいい。映画を見ながらこうの史代の漫画『夕凪の街 桜の国』を思い出した。原爆の捉え方、雰囲気。「おとったん、ありがとありました」静かに言う宮沢りえのセリフが胸に響く。

父と暮せば 通常版 [DVD]

父と暮せば 通常版 [DVD]