地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


風は藪を揺り動かし、

日光がその点描で描かれた影を踊らせていた。

摂津峡の入り口、桜公園に続く森の中の「キッチン・スヌーグ」へ家人とランチしに行く。たった5席しかないテーブルはすべて窓側に面して置かれ、窓から見える緑とそよ風のなかでのシンプルなイタリアン。

箕面のカルフールで買い物。もしかしてつぶれちゃうかも、ということでカルフールぽいフランス製やイタリア製のジャムやパスタソースを購入。カルフール楽しい。願わくばこのまま経営していてほしい(たまに行くようにするから)。

そのまま箕面の「neu.cafe」で休憩。おそろしく入れづらい第二駐車場で格闘。駐車場付き広々カフェていい。人との距離がちゃんととれてる広いカフェが好き。

家人からチャールズ・ミンガス『ミンガス・プレゼンツ・ミンガス』(KICJ-8371)のCDをいただく。先日雑誌を見ながら「チャールズ・ミンガス聞きたいなー」とつぶやいていたのを覚えててくれたみたいでとてもうれしい。家人のことを、あっ男の人ぽい、と思った瞬間。

映画『エレファント(Elephant)』(ガス・ヴァン・サント/2003/アメリカ)。2003年カンヌ国際映画祭で史上初のパルムドール&監督賞を受賞した、コロンバイン高校の銃乱射事件をもとに、高校生からの視点から撮った作品。すべての出演者が高校生で、かつアドリブの多用をしていることで自然と生まれるスクールライフのリアリティ。音を排除して、または誇張することで伝わる個人の感覚。でもこうやって作品の手法についての分析はだれでもできるけれど、この作品の答えは簡単には出ない。解決策がどこにあるか(そもそも"解決"なんてあるのか)、物事の本質がどこにあるかの説明なんて、誰にできるだろう。物語のように「完結」しない対話が続く。