地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


その炎が私のぎゅっとつぶった目の生み出す赤でしかないのかどうかも。

今週末、ハービスエントにリニューアルした instinct 誕生。プロデュースは MIDWEST。わあ MIDWEST。名古屋!のぞいてたのがほとんどだけどなんだかうれしい。品揃えは東京・名古屋と同じくマルジェラ、ブランキーノ等。大阪にも MIDWEST・・・。

映画『歓楽通り(Rue Des Plaisirs)』(パトリス・ルコント/2002/フランス)。パトリス・ルコント得意の純粋で耐える男のプラトニック自己完結物語。『橋の上の娘』ほどの緊張感もガツンとくる揺さぶりもなく、娼婦たちの楽屋裏の様子は幻想的で美しいけれど、今回のパトリック・ティムシットの役に秘めたる欲望は感じられない。美しい"思い出"を描くというのも好きではない。

映画『しあわせな孤独(Elsker dig for evigt)』(スザンネ・ビエール/2002/デンマーク)。ドグマ95作品。原題の直訳は"永遠に君を愛す"。邦題の意味が不明。内容を見てももっといい邦題があったのにと思う。昼メロみたいなストーリーなのに妻帯者の夫にも不倫相手の女性にも、子供にも、あらゆる登場人物に感情移入してしまう不思議。テーマが重いとは思わない。誰もが経験しそうな不毛で他人から見ればどうでもいい話だからこそ描くセンスが光る。性的描写がそれほどあるわけではなく、映し出したりするわけでもないのにとてもエロティックに思えるのはドグマ手法だからこそ。挿入される音楽のダサさもわざとかと勘ぐる。