地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


一種の酔い心地、絶え間ない幻覚

シアター・ドラマシティへ。

  • ■ シアター・ドラマシティ ダンスアクトシリーズvol.4 盤上の敵
  • 日時:2004.08.20-2004.08.21
  • 場所:シアター・ドラマシティ(大阪・梅田)
  • 演出・振付:上島雪夫(上島バージョン)、服部有吉(服部バージョン)
  • 出演者:
  • 服部有吉バージョン
  • 服部有吉(ドイツ ハンブルクバレエ団)
  • ヨハン・ステグリ(ドイツ ハンブルクバレエ団)
  • エレン・ブシェー(ドイツ ハンブルクバレエ団)
  • ゲイレン・ジョンストン(ドイツ ハンブルクバレエ団)
  • ・上島雪夫バージョン
  • 西島千博(スターダンサーズ・バレエ団)
  • 遠藤康行(ベルギー シャルロワダンス)
  • 平山素子/藤井美帆(パリオペラ座バレエ団)
  • 森山開次/平野亮一(英国ロイヤルバレエ団)
  • 張縁睿/佐藤洋介


上島バージョンが一部で服部バージョンが二部、プラスおまけの両方によるエキシビジョンという構成。バレエのなんたるかも知らなくて、そしてこういうバレエを観賞するのははじめて。上島バージョンはそれはそれで分かりやすくていいと思うのだけど断然服部有吉バージョンがすばらしくてわくわくして楽しかった。ジョン・ノイマイヤー経由で彼を知ったのだけど服部有吉服部有吉の振付も面白かった。唯一の難点は音楽で、安っぽいつまらない音楽の生演奏がとても耳障り。せっかくならフォーサイスが使うような音楽にしたらいいのにな。

今日はよく動く。江坂で用事を済ませたついでにパン屋さん「ア・ビアント」で角食購入。梅田に戻って大丸へ。

  • ■ 作家からの贈りもの展
  • 日時:2004.08.18-2004.08.29
  • 場所:大丸ミュージアム・梅田
  • 絵画に、彫刻にオブジェに…アートへの情熱と創造意欲を高め、没頭するアーティストたち。モノづくりに打ち込む、孤独で張りつめた瞬間の合間には、家族や子供、仲間と過ごす時間がありました。大切なひとのためにつくった、贈りものがありました。それは愛情あふれるおもちゃであると同時に、作品としての高い芸術性も備えていました。本展では〝贈りものとしての作品〟と〝代表的な美術作品〟を併せて展示しています。これまで知られていなかったプライベートの微笑ましい作品にふれると、こちらまで何だか幸せな気分…人間味あふれるアーティストたちの、新たな魅力を感じていただけます。

家人が行きたいと行っていたこの展覧会。ピカソやパウル・クレー猪熊弦一郎ら10名の作品が並ぶ。香月泰男のサーカスシリーズはかわいらしかった。サーカスといえばおまけでカルダーの「カルダー・サーカス」のビデオが上映されていて面白かった。娘のために、孫のために、とせっせとおもちゃを製作する彼らの作品を見ていると父を思い出した。父は私が小さい頃いろいろ作ってくれて、たぶんいちばん遊んだのはジェニーちゃん人形用の大きな家。木製でがっちりしていてベッドもダイニングテーブルも椅子もすべて手作り。そういうのを見ていると「お父さん」というのはみんな器用だと思い込んでいるところがあって、この展覧会は面白かったけれど、こんな風におもちゃを作ってもらえるなんてシアワセね、というふうには思わなかった。