地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


2006-10-01から1日間の記事一覧

『永遠の語らい(Um Film Falado)』(マノエル・ド・オリヴェイラ/2003/ポルトガル、フランス、イタリア)

父の待つボンベイへ向かいながら人間の歴史を辿る母娘の航海。ポルトガルのベレンの塔、ギリシャのアクロポリスの丘、エジプトのピラミッドなどで歴史学者の母は娘の質問に神話や伝説の物語を語る。カトリーヌ・ドヌーヴ、イレーネ・パパス、ステファニア・サ…

『フライ,ダディ,フライ(FLY,DADDY,FLY)』(成島出/2005)

岡田准一、堤真一主演。さわやかで楽しいお父さんの復讐劇。フライ,ダディ,フライ [DVD]出版社/メーカー: 東映発売日: 2005/12/09メディア: DVD クリック: 24回この商品を含むブログ (166件) を見る

『フェリックスとローラ(Flex et Lola)』(パトリス・ルコント/2000/フランス)

パトリス・ルコントの映画はアタリとハズレが激しいけれど超ハズレ。セリフから何からなんて奥行きのない薄っぺらい愛の会話と行為。パトリス・ルコントとシャルロット・ゲンズブールで騙されてはいけない。フェリックスとローラ [DVD]出版社/メーカー: バッ…

『落穂拾い・二年後(Les Glaneurs et la glaneuse... deux ans apres)』(アニエス・ヴァルダ/2002/フランス)

上記続編。続編がある必要性がよく分からない。

『落穂拾い(Les Glaneurs et la Glaneuse)』(アニエス・ヴァルダ/2000/フランス)

ミレーの『落穂拾い』を出発点に、リサイクルや大量消費、社会の矛盾など様々なテーマの映像を投げかけるドキュメンタリー。ミレーの『落穂拾い』の意味をこの映画ではじめて知った。テーマは重く、答えもひとつではない。落穂拾い [DVD]出版社/メーカー: バ…

『婦系図』(三隅研次/1962/大映)

泉鏡花原作、市川雷蔵主演。ベタな演出はぜんぜんいやではないけれど、ちょっとあまりに演歌調で途中で飽きてしまう。もう少し面白くできたような。婦系図 [VHS]出版社/メーカー: 大映発売日: 1995/09/08メディア: VHSこの商品を含むブログ (2件) を見る

『四季(Seasons)』(イワン・イワノフ=ワノー/1969/ソビエト)

チャイコフスキーの「四季」をモチーフにした約10分の作品。ノルシュテインが助監督として参加。壊れてしまいそうな美しい小さな幻想の世界。こういうアニメが大好き。 イワンと仔馬/蛙になったお姫さま [DVD]出版社/メーカー: アイ・ヴィ・シー発売日: 2005…

『皇帝ペンギン(La Marche de l'empereur)』(リュック・ジャケ/2005/フランス)

皇帝ペンギンの一年の生活。お父さんペンギンもお母さんペンギンも強いぞ。すべてを愛を語る儀式と見立てる目線とヘンな挿入歌(わりと台無しにしてるような)がフランスぽい。皇帝ペンギン プレミアム・エディション [DVD]出版社/メーカー: ジェネオン エンタ…

『大阪物語』(吉村公三郎/1957/大映)

中村鴈治郎、市川雷蔵、香川京子主演。溝口健二が撮影前に亡くなってしまったため吉村公三郎が意志を継ぎ監督した作品。当然だけど溝口健二が監督していたらもっと面白いものになっただろうなーとかそんな映し方しないんじゃないのかなーとか溝口健二ぽくな…

『残菊物語』(溝口健二/1939/松竹)

大掛かりなセットも感激ものだけれど、とても映画的で長回しで構図の美しい作品という印象。セットと俳優がそのまま雰囲気のなかで溶け込んでいて、俳優の顔をほとんどアップで映さない常に引いたカメラが誰かに感情移入するのではなく物語自体に引き込む。…

『近松物語』(溝口健二/1954/大映京都)

近松門左衛門の姦通事件の浄瑠璃「大経師昔暦」の映画化。足を痛めたおさんが逃げる茂兵衛を泣き叫びつまづきながら追いかけ抱き合う迫真の演技に鳥肌を覚えるほど感動。すごい。同様にふたりが引き離される場面の体当たりの悲痛な叫びにもぐっとこみ上げる…

『雨月物語』(溝口健二/1953/大映京都)

上田秋成原作「雨月物語」の中の"浅茅ヶ宿"と"蛇性の婬"の2編を題材にした小説の映画化。戦国時代を舞台に、人間の様々な欲を庶民に投影して描く。琵琶湖畔から船を漕ぎ出すシーン、源十郎が初めて訪れた時の朽木屋敷の様子、その女主人若狭、とても幻想的で…

『ある映画監督の生涯 溝口健二の記録』(新藤兼人/1975/近代映協)

溝口健二を師と仰いだ新藤兼人による、溝口健二についてのドキュメンタリー。溝口健二ゆかりの人々39人に新藤兼人が直接インタビューをする。溝口健二入門編ではなく、溝口健二について私生活を含めより深く知るための愛のある作品。『東京行進曲』などのサ…

溝口健二『残菊物語』

絶不調のピークを過ぎてから気をまぎわらすように見ていた映画いろいろ。比較するようなラインナップじゃないけど、溝口健二の『残菊物語』はガーンとものすごい衝撃を受けて私の中の日本映画ナンバーワンくらいの勢いで感動。きっとお腹の中の人もゴテ健に…

サライネス『誰も寝てはならぬ』

家人の漫画、サライネス『誰も寝てはならぬ』を5巻の途中まで読み中。大人のエッセイ漫画というか、ぼちぼちやってまっせ的な不思議な面白さというか、細かいところまでリアルで面白い漫画。『大阪豆ゴハン』も読んでみようかな。誰も寝てはならぬ(5) (モー…

廃人

廃人のような生活から少しづつ復活のきざし(と自分に暗示)。寝ても起きても吐き気と戦い吐いて吐いてカラフルな胃液を出し喉を痛め血を吐き涙とよだれと鼻水を垂れ流しながらトイレを占領、栄養がかたよってるせいかすごい数の口内炎、耳痛、食べないと体力…

無煙炭のように黒い目を均一な絶え間のない輝き

いつの間にか秋・・・。近くの小学校から運動会の音楽が聞こえる日曜日。