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地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』ラヴ。
文系家人と8歳と5歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


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『紙の月』(吉田大八/2014)

映画


バブル崩壊直後の1994年。夫と2人暮らしの主婦・梅澤梨花宮沢りえ。愛人となる年下の大学生・光太に池松壮亮


映画が公開されたころに映画の宣伝をみて原作を読んだ作品。映画は完全に梨花視点で新キャラ登場。原作はまわりの友人から見た梨花も描かれています。前職のカード会社勤務にも触れられず、梨花の稼ぎと自分の稼ぎに優劣をつけ優越感にひたる夫はただのいいひとになってました。原作とはすこしちがうものの、吉田大八映画版もなかなかおもしろかったです(『桐島、部活やめるってよ』を作っただけあって)。


"普通の女性"だからこそ掛け違い続けて、際限のないカード払い、エスカレートしていくうちに麻痺していく感覚、年下の大学生との不倫も多額の横領もその掛け違い続けた梨花の気持ちはわかる。わかるからこわいし、おもしろい。「火車」のなかで弁護士が語っていた「自己破産するのは普通の人」というくだりを思い出します。