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地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』ラヴ。
文系家人と8歳と5歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


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『ジャンヌ・ダーク(Joan of Arc)』(ヴィクター・フレミング/1948/アメリカ)

映画


イングリッド・バーグマン主演、2時間半のオリジナル版を観賞。イングリッド・バーグマンの熱演はよく伝わってくるけど、ながい……


この映画に対するallcinemaの解説がトバしてます。ボンクラってひどいな!

十五世紀、祖国フランスを救いながらも王家や貴族から疎まれ、やがて教会による裁判の結果、火あぶりに処せられた悲劇のヒロイン、ジャンヌ・ダークの物語。バーグマン念願の大作だが、結果は見事な失敗だった。あまりの出来に、オリジナルは145分だが、現在は100分のカット版が流布している。鋏が入ったとして、映画自体のボンクラな印象は変わらない。もちろん、当時としては破格の460万ドルをかけたプロダクションの規模、壮麗さは誇っていいが、その中でのたうつだけの演出、バーグマンの力みすぎの演技、形だけの信仰心を撫でるだけの空々しい展開はいただけない。ジャンヌを扱った映画で同じ失敗作なら、未公開のオットー・プレミンジャー作品“SAINT JOAN”(57)の方が、主演のジーン・セバーグが活き活きとしているぶんだけ、まだ救いがある。


魔女として火刑に処せられるジャンヌ・ダークは19歳なのに、イングリッド・バーグマンがとても19歳の少女には見えず、少女だという先入観があるととても違和感。同じイングリッド・バーグマンならロベルト・ロッセリーニ「火刑台上のジャンヌ・ダルク」(1954)のがおもしろいのかなーと思ったけど、これはロッセリーニと一緒になったあとだからこっちのがさらに年齢が上。ジャンヌ・ダークという役にこだわったのかもしれないけど、さすがに19歳の少女役は……。


カール・Th・ドライヤー『裁かるゝジャンヌ』(1928)は途切れない緊張感とジャンヌ演じるファルコネッティの神々しさは異彩すぎてジャンヌ・ダークを題材とした映画のなかでも最高傑作。ジャック・リヴェット『ジャンヌ 愛と自由の天使』『ジャンヌ 薔薇の十字架』(1994)も女性視点で描いてるのがよかった。ロベール・ブレッソンジャンヌ・ダルクの裁判』(1962)は見たことないのねーブレッソンのはやっぱり見たいなーと、ヴィクター・フレミングの映画を見ながらぼんやり考えてました。しかしジャンヌ・ダークの物語は女性としていろいろ想像してしまい、火刑以外もいろいろしんどくて体力あるときでまないとなかなか見れません(フレミングのこの映画は長いけどわりと普通に見れます)。