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地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』ラヴ。
文系家人と8歳と5歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


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『切られ与三郎』(伊藤大輔/1960/大映)

映画

切られ与三郎 [DVD]

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DVDジャケがしゃらくさい。こういう演出はいらんなー


市川雷蔵モノが楽しいので、ここはそろそろ真骨頂の雷蔵の時代劇も見てみないとなーと思って本作。歌舞伎の演目のひとつを映画化した娯楽作。


普段時代劇をあまり見ないので監督の伊藤大輔すら知らずだったものの、撮影は安定の宮川一夫。歌舞伎が下敷きになっているとはいえ時代劇なので話が分からないことはないんだけど、どうにも中に入っていけませんでした。傷だらけの与三郎が久しぶりに会ったお富に言う長セリフが名セリフ、歌舞伎でも魅せるシーンなんだろうと想像はつくけど、入っていけず。


時代劇は(歌舞伎なんかもそう?)セオリーがあって、そのセオリーが楽しめるようになるには、もちろんセオリーを何度も見ることで、そこにスターがいてハマれば相当な相乗効果(さらにワンカットの美しさ)。市川雷蔵サマがイケメンでかっこいいのは分かるけど、この作品であの雷蔵サマが切り傷だらけで女運がなくてとハート目で盛り上がれるとこまで行けなかったのが敗因。入れないのは私が原因。何しても雷蔵サマは美しいと感じられないとぜったい楽しくない。


『ぼんち』で見た、女中に素肌にお粉をはたかれる雷蔵サマの艶っぽさにくらべると切り傷ごときでは…とか思うまだまだ雷蔵サマ初心者です。文芸作品もいいけど文芸作品だけじゃないよね。未観の『眠り狂四郎』でしびれるくらいになりたい。