地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『ボーイ・ミーツ・ガール(Boy Meets Girl)』(レオス・カラックス/1983/フランス)


アレックス3部作の1作目、カラックスは撮影当時23歳という若さ。ひさしぶりに見たけど、この1作目がいちばん好き。学生時代に見た当時は傷つきやすさや繊細さののような心情的なものに大きく引きずられて見てた気がします。でもその同化的な感覚はたぶん正しくて若いほど同化しやすい映画。


内へ内へ向かう言葉、自意識過剰、沈黙、カメラを固定したアレックスとミレーユの長い長い対話、もはやセリフ自体はどうでもよくて、モノクロームの美しさや『汚れた血』のあの疾走はこの『ボーイ・ミーツ・ガール』からの疾走に繋がっているんだなと実感できる楽しさ。デッド・ケネディーズの「ホリデイ・イン・カンボジア」に合わせるミレーユ・ペリエ、タップダンスするミレーユ・ペリエ、フランス的な彼女がとにかくかっこいい(ジュリエット・ビノシュよりぜんぜん好き)。



"Boy Meets Girl" Bowie song (When I Live My Dream ...