地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』ラヴ。
文系家人と10歳と6歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『危険なプロット(Dans la maison)』(フランソワ・オゾン/2012/フランス)


現役の映画監督のなかではかなり好きなフランソワ・オゾンのサスペンスドラマ『危険なプロット』、おもしろいです。オゾンがアレン好きなのがよくわかる。グロテスクさやナンセンスさから少々遠ざかってもオゾンの匂いがちゃんとする作品。


おもしろさの要素の大きなひとつに16歳の高校生、制服姿のエルンスト・ウンハウアーの線の細い美少年ぶり。ヴィスコンティベニスに死す』のビョルン・アンドレセンかと思うようなちょっと冷たく見上げる目線、ゆるんだネクタイと第二ボタンまではずしたシャツで窓際で静かに執筆する姿に老若男女関係なく完全にロックオン。男の裸体を撮らせるならオゾンしかいないくらいの勢い。オゾンの愛情たっぷりに撮られたエルンスト・ウンハウアーの魅力をぜひ見て体感してほしい、とめずらしく誰かに伝えたい気分。



フランソワ・オゾン」というフィルターがかかってることは認めつつ、背徳感のあるストーリーがスリリングで楽しいです。