地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『もうひとりの息子(Le Fils de l'autre)』(ロレーヌ・レヴィ/2012/フランス)


『そして父になる』(是枝裕和)は日本での赤ちゃん取り違えを題材にしてるけど、こういった事件は世界中であって、この作品は湾岸戦争で混乱していた18年前にイスラエル人とパレスチナ人の赤ちゃんを取り違えるという民族的にも宗教的にも様々な根深い問題が絡む中東版。


ある日突然ユダヤ人でなくなったことによる自分のアイデンティーの混乱、葛藤。明るい未来を想像させる取り違えられたイスラエル人とパレスチナ人の青年たちの交流がいいです。ヨセフを演じたジュール・シトリュクが自然な演技で好感度高し。


内容的には『そして父になる』も当然思い出すけど、『シリアの花嫁』も思い出しました。