地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と10歳と7歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『共喰い』(青山真治/2013)


青山真治の映画であんまり印象に残ってる映画がなく、あんまり合わないんだろーなーというのが正直な感想。いろんな映画をよく知ってて作り込む系の監督だとは思うけど、どうにも中途半端な印象。中上健次千年の愉楽』の中本の血よろしく、本作も血の運命に翻弄される話(原作はあるけど)。


女性を殴ったり首を絞めたりしながらセックスする暴力的な性描写は女性から見ると、相当客観的というか勢いやエネルギーも足らなくてはっきり言って嫌悪感しか残らず薄っぺらい。客観的である意図があったとすれば何のために?嫌悪感を募らすのは何のために? たとえば原一男のドキュメンタリー『極私的エロス』くらいの前のめり感、性描写や出産や母体回帰であるとかもうそれこそ原一男の思い込みや主観で出来上がっていて、そういう女性の撮り方はありだと思うのね。そういう点で原一男はすごい。



主演の菅田将暉は「ごちそうさん」に出てた長男の泰介。甲子園を目指していた優等生がなかなか思い切った出演。その他俳優陣がよいだけにもったいないなー どうでもいいけどウナギの演出がとても2013年の作品とは思えない。大島渚『儀式』に出てきそうというか ATGぽいというか二番煎じ?