地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』ラヴ。
文系家人と10歳と6歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『孤独な天使たち(Io e te)』(ベルナルド・ベルトルッチ/2012/イタリア)


ベルナルド・ベルトルッチといえば中学生のときにレンタルで借りてきた『ラストエンペラー』。たぶんその1度しか見てないんだけど、清朝最後の皇帝溥儀を演じたジョン・ローンだとか弟の溥傑だとか紫禁城とかわりと覚えてるのは後々調べてみるくらいおもしろくてインパクトあったんだと思います。で、そのあとキアヌ・リーヴス見たさに『リトル・ブッダ』(1993)を見たけれどほとんど覚えてない。巨匠なわりに私はベルトルッチをあまり通過してなくて、たぶん見るべき初期作も見てません。


ベルトルッチ監督生活50周年記念かつ10年ぶりの新作という本作は車イスに乗ったまま監督したという作品。孤独が好きな14歳の男の子が少年から少し成長する様を(決してさわやかではなく)描いているんだけど、おじいちゃんが撮った映画とはとても思えない瑞々しさ!少年の機微。14歳の少年を演じた男の子も、ヤク中の異母姉を演じた女の子もとてもよくてキャストセンス抜群。80年代のザ・キュアーをリアルタイムでは知らないけど、挿入歌の「ボーイズ・ドント・クライ」がぶわーっと80年代を彷彿させて、デヴィッド・ボウイの「ロンリー・ボーイ、ロンリー・ガール」で踊るふたりに軽くしびれます。


見てなかったベルトルッチ初期作も見たくなる50周年記念作品でした。




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