地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と10歳と7歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『息子』(山田洋次/1991)

山田洋次監督 名作選II

山田洋次監督 名作選II
価格:7,800円(税5%込、送料別)


東京家族』(2013)で小津の『東京物語』(1953)がだいすきなのはよく分かったけど作品自体がどうかといえば不朽の名作『東京物語』以上の作品ができるわけではないのになぜ現代劇で不完全なコピーをしようと思ったのかなぞな作品でした。『家族』(1970)を撮る山田洋次が私の山田洋次像。


で、この『息子』はといえば椎名誠『倉庫作業員』という原作を基にしているものの(原作は未見)、これは山田洋次の描く『東京物語』でした。田舎と都会で別々に暮らす父と子どもたち。すれ違う親子関係を描き、出来のいい長男家族より不出来で心配ばかりかける一番下の息子の結婚報告に心躍る父親。


三國連太郎は最高だなーと再認識。父親としての優しさや厳格さや、みながいなくなった居間に幻想を見る寂しさ、不出来な息子の恋人に言葉や所作のひとつひとつに泣ける。だいすき。『ションベン・ライダー』(1983)の面影のある若かりし頃の永瀬正敏もいいです。