地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』ラヴ。
文系家人と10歳と6歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『大人の見る絵本 生れてはみたけれど』(小津安二郎/1932/松竹)


小津安二郎サイレント期の作品。これが戦後の『お早う』に続くのかなーと思う子どもの世界と大人の世界。些細で微細な日常の一遍。1932年というと昭和7年。戦前の男の子たちの原っぱで遊ぶ様子も見てておもしろいです。兄弟役の菅原秀雄、突貫小僧がこれまたいい。「うちのお父ちゃんがいちばん偉い」合戦のほほえましいこと。斎藤達雄お父ちゃんと吉川満子お母ちゃんの兄弟の寝顔を見るやさしい表情に涙腺がゆるみます。


いいなーサイレントでもトーキーでも小津はいいなー。画面を通過する電車がまた小津らしい。ストーリーのあるサイレント映画でこんな風に沁みる映画ははじめて見た気がします。