地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』ラヴ。
文系家人と10歳と6歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『ふがいない僕は空を見た』(タナダユキ/2012)



原作・窪美澄ふがいない僕は空を見た」をR18指定でタナダユキが映画化。


前半は不妊治療中でコスプレ好きの主婦・田畑智子とイケメン高校生・永山絢斗(実兄は瑛太だとはじめて知りました。そういえば似ている!しかし15歳の設定なのに大人すぎる)の何回もの情事そして葛藤、後半は永山絢斗のクラスメイト・窪田正孝の心の奥にある黒い感情とどこかで救われたい自分との葛藤、みんながどんづまって悩んでこの世界を生きるためにもがいている話。永山絢斗の母親役原田美枝子が全体を締めます。セリフ含め普通ぽさを演出してきちんと普通のひとたちに見えているのがいいです。登場人物それぞれの視点で繰り返し語られる系であるがゆえ長尺で話がどんどん重たくなっていくその監督の根性は好きです。