地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と10歳と7歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『ムースの隠遁(Hideaway)』(フランソワ・オゾン/2009/フランス)


ひさしぶりのオゾンが見れてうれしい。オゾンの常識にとらわれないすれすれの自由さが好き。人間の描き方が好き。


裕福なカップルのルイ(メルヴィル・プポー)と恋人ムース(イザベル・カレ)。ある日ドラッグの過剰摂取でルイが亡くなってしまうんだけど、ムースは彼の子を身籠っていた。メルヴィル・プポーが出てきて即死んでしまう役なので出演はごくわずか(画像はメルヴィル・プポーとイザベル・カレ)。そこで出てくるのがルイの弟役のルイ=ロナン・ショワジー。


ルイ=ロナン・ショワジーがまたメルヴィル・プポーに通じるオゾンが好きそうなヨーロッパ系イケメン。(そりゃもうかっこいいけど)路線狭すぎる!ちょっと調べてみたらミュージシャンらしく映画初出演。あと、イザベル・カレがどう見ても本物の妊婦のお腹で、それも確認してみたらやっぱり撮影当時本物の妊婦で、本物の妊婦だったからオゾンが起用した模様。


妊娠発覚時にはドラッグ中毒だったわけで、酒は飲むわナンパ相手についていくわ見てるだけではムースがお腹の子どものことをどう思っているのかよく分からないんだけど、ムースが村に買い物に出かけたときに持ち歩いていたのはBONTONのエコバッグ。たぶんショップで買ったら商品入れてくれるような感じの。ロゴは分かりやすいけどちいさいし一瞬。でもこの一瞬でたぶん十分。はたしてそれがオゾンの意図したものだったかどうかは分からないけど、私は勝手にムースの気持ちを想像してラストもなんとなく納得できたような。その一瞬で勝手にオゾンすごいと感動までしてしまったよ。ゲイなのも関係してるのか女性には描けない女性の心理描写が上手。


でも一瞬映るBONTONのエコバッグを見て男性がそこまで想像可能かどうかわりと疑問。子持ち以外も分かるのか疑問。フランスならありなのかなー