地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『プンサンケ(豊山犬)』(チョン・ジェホン/2011/韓国)

20%引き!プンサンケ

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価格:3,192円(税込、送料別)


オリジナル脚本と製作総指揮がキム・ギドクということで観賞。


韓国と北朝鮮の危険地帯を行き来する運び屋の男。なぜかまったくしゃべらずそしておそろしい回復スピードと強靭な肉体なとても漫画的主人公。子どもを背負って棒高跳びして柵を越えたり、足に拷問を受けたあとのとび蹴りなど、リアリティに欠けるシーンが多々あるものの、後半はキム・ギドクぽいエグさが出てきてちょっと見続けた甲斐もありました。


ただヒロインの女性がもっさり系でいまいちなところが残念。そもそも、結局キム・キドクぽさが出てくるならなぜキム・ギドク本人が撮らなかったのか疑問。チョン・ジェホンはキム・キドク映画の助監督だったらしいので、彼に撮らせてあげたかったのかもしれないけど結局誰の映画かよくわからないことになってしまってます。