地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と10歳と7歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『家族ゲーム』(森田芳光/1983/ATG)


高校受験を控えるデキの悪い中学3年生の茂之。茂之のところに家庭教師として派遣された三流大学生の松田優作。まるで舞台を見ているような映画構成。半熟目玉焼きをじゅるじゅるすする伊丹十三お父さんの生々しい音は冒頭でわしづかみ。BGMが排除され、物音だけがデフォルメされ大きく鳴り響き、音楽が聞こえないのに音楽を聴くシーンにしびれます。そして松田優作が船に乗って登場。


何がおもしろいかというとあらゆるものを誇張して描き、ものすごい舞台的で映画的であること。受験合格のお祝いパーティーに松田優作が食卓をむちゃくちゃにして家族全員を殴り倒し、いつも小脇にかかえている植物図鑑を持って帰っていきます。シニカルなのにコミカル。完成度の高い映画でちょっとおどろきました。



1983年当時の松田優作松田龍平はほんとによく似てる。フジテレビ系で櫻井翔主演『家族ゲーム』のドラマをやってるけど、松田龍平を起用しなかったのはほんとにもったいない、彼が主演なら断然見たのになー。


家族ゲーム (集英社文庫)

家族ゲーム (集英社文庫)