地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』ラヴ。
文系家人と10歳と6歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『ルート・アイリッシュ(Route Irish)』(ケン・ローチ/2010/イギリス、フランス、ベルギー、イタリア、スペイン)


ケン・ローチの作品は久しぶり。重たい。


この作品はイラク戦争時に16万人いたとされる民間兵(Private Military Contractor)に焦点をあてているんだけど、見始めは主人公ファーガスがなぜイラクで銃弾戦をしているか分からなくて混乱。本物の軍人ではなく、民間軍事会社の民間兵だったのね。


この作品を見てるうちに民間の軍事会社がいかにお金をもうけているか、「オーダー17」(イラクで拷問殺人を犯しても一切刑事責任に問われない)に守られた民間兵という存在がいかにイラクを無法地帯にしているか、戦争とビジネスの関係について考えます。ただ、民間兵は当然本物の軍人と違いなんの保障もなく精神的に冒されてもなんのケアもない。ファーガスは最後に海に投身自殺をします。


『スタンダード・オペレーティング・プロシージャー』は本物の軍人・米兵によるイラク人への拷問・虐待のドキュメンタリーだったけど、軍人にだけでなく民間兵にも恐怖に陥れられるイラク人のイラクでの生活は悲惨すぎる。戦争という大人のビジネスで犠牲になる子どもの映像はつらすぎる。


戦争請負会社

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