地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』ラヴ。
文系家人と10歳と6歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『ぼくのエリ 200歳の少女(Låt den rätte komma i)』(トーマス・アルフレッドソン/2008/スウェーデン)


ぼくのエリ 200歳の少女 [DVD]

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ヴァンパイアものと知らずに、邦題から勝手に老人と子どものほんわかムービーを想像してたら全然違いました。そうだよね、PG-15指定だもんね……。


いじめられっ子のオスカー役カーレ・ヘーデブラントの透けるような色白さとド金髪、イメージする北欧の男の子そのもの。きれいだわー。原作ではヴァンパイアであるエリは去勢された少年だということで、「あたしが女の子じゃなくても愛してる?」という発言はそこから来るんだと観たあとに知りました。外国版だとエリが着替えるときの股間の修正がないみたいだけど、たしかにそこを修正したら意味が分かんなくない?そのものじゃないのになぜに修正が入るの?重要なシーンなのにかなり疑問。観たときはヴァンパイアだから男でも女でもないのかなと思ってた。オスカーを助けるためにいじめっ子たちをエリが惨殺して、ふたりで列車に乗っているシーン、こうやって繰り返して行くんだという恐ろしさとなぜかさわやかに感じるあたり、新しいホラー映画として成功してるんだと思う。


「スウェーディッシュ〜」より初恋ものとしては純粋で甘酸っぱい気がするし、意外と過激なスプラッタシーン、父親の同性愛的シーン、スウェーデンの郊外の静かで雪深い景色。ヴァンパイアもの、ホラーの方向としては新しい映画。