地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』ラヴ。
文系家人と10歳と6歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『ぼくを葬る(おくる)(Le temps qui reste)』(フランソワ・オゾン/2005/フランス)


ぼくを葬る [DVD]

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上記と同じくオゾン作品。メルヴィル・プポー主演。おばあちゃん役でジャンヌ・モローも出演しています。「生きるとは」ということにストレートに焦点を置いた、気持ちのいい余韻の残る作品。


余命3ヶ月。ゲイであるがゆえに授かることはなかった小さな命を偶然にもこの世に残し、フォトグラファーでありながらかたくなに撮れなかった姉と姉の子どもの光景を素直にカメラに残し、不器用で内気な主人公の最後の「生き方」。少年の頃の自分、姉の子ども、自分が不妊夫婦に授けた子、「死」と直面したときに生きることに純粋で前向きな"子ども"の存在が救いになる。『ふたりの5つの分かれ路』でも感じたような、ちいさなエピソードが重なって重なって、オゾンのいいところがよく出てる作品。