地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』ラヴ。
文系家人と10歳と6歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『暖流』(増村保造/1957)


暖流 (1949年) (新潮文庫)

暖流 (1949年) (新潮文庫)


岸田國士原作の映画化。根上淳も看護婦の左幸子もお嬢様・野添ひとみもスピード感あふれるしゃべりでぱぱぱっと場面転換しストーリー自体に勢いがあって楽しくなります。天然でくるくる忙しい強烈な左幸子のキャラも愛らしい個性に。船越英二のハモハモメケメケバッキャローの放蕩お調子者ぶりもおバカで楽しい。お嬢様・野添ひとみのラストの軽やかな転身ぶりは見ていて爽快。女はこうでなくちゃね。美輪明宏(若い!)のシャンソンシーンがものすごい唐突に挿入されたりして摩訶不思議。明らかに相手の女性が霧のようにかすむその存在感!(1曲丸ごと歌い上げるこのシーンがなぜ必要なのか謎)


全体的にヘンなんだけど日本映画ぽくなくて愛嬌のある映画。これをまとめあげた増村保造はすごいかも?