『暖流』(増村保造/1957)
- 作者: 岸田国士
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1949
- メディア: 文庫
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岸田國士原作の映画化。根上淳も看護婦の左幸子もお嬢様・野添ひとみもスピード感あふれるしゃべりでぱぱぱっと場面転換しストーリー自体に勢いがあって楽しくなります。天然でくるくる忙しい強烈な左幸子のキャラも愛らしい個性に。船越英二のハモハモメケメケバッキャローの放蕩お調子者ぶりもおバカで楽しい。お嬢様・野添ひとみのラストの軽やかな転身ぶりは見ていて爽快。女はこうでなくちゃね。美輪明宏(若い!)のシャンソンシーンがものすごい唐突に挿入されたりして摩訶不思議。明らかに相手の女性が霧のようにかすむその存在感!(1曲丸ごと歌い上げるこのシーンがなぜ必要なのか謎)
全体的にヘンなんだけど日本映画ぽくなくて愛嬌のある映画。これをまとめあげた増村保造はすごいかも?