地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』ラヴ。
文系家人と10歳と6歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『キャタピラー』(若松孝二/2010)



見よう見ようと思いつつ、どんな話かなんとなく分かっていたのでなかなか見れなかった作品。


戦争により、四肢を失い顔は焼けただれ耳は聞こえず声もほとんど出ない久蔵を送ってきた軍人ふたりがARATAと地曵豪というオープニングで、どうにも連合赤軍を思い出してしまい久蔵の姿の結果が総括の結果のようでどきどきしました。江戸川乱歩『芋虫』(=キャタピラー)をモチーフにした作品だけど、内容は原作よりもまともな感覚があり人間味もあります。


体当たりの寺島しのぶはすごかった。でも、元ちとせのテロップ付(カラオケ?)のエンディングで台無し、久蔵が戦地で女を凌辱し殺した映像のテロップが安っぽくしつこかったのがいまいち。



若松孝二の前作『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)』(2007)は相当ヘビーな内容だったため、本作『キャタピラー』もかなり身構えたけど、総合的には連合赤軍のほうがヘビーさは上。



実録・連合赤軍 あさま山荘への道程 [DVD]

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