地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『クロッシング(Crossing)』(キム・テギュン/2008/韓国)



北朝鮮のリアルな生活と強制収容所の実態、脱北者を題材にした作品。子どもが母親の遺体を泣きながら追いかけたり妻が亡くなったことを知らない夫が妻のために薬を捜し歩いたり、家族が別れ別れになったり家族が家族を想うシーンはどうしたって泣けてくる。孤児となった子どもたちの悲惨で苛酷過ぎる生活の描写に、どれだけリアリティがあるのか分からないけど、悲しすぎる。ちょっと引いて見ると、この映画は子役がすごい。ジュニ役のシン・ミョンチョル、ミソン役のチュ・ダヨン。この男の子と女の子がすごくて、思いがけずいい映画でした。