地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『日曜はダメよ(Pote tin Kyriaki)』(ジュールス・ダッシン/1960/ギリシャ)

主演のジュールス・ダッシンが製作から監督、脚本、主演をこなしています。娼婦イリヤが楽しそうに一枚一枚服を脱ぎながら下着姿になって海へざぶーん!みんななんで飛び込んでこないの?と言うと水夫たちがあとからあとからざぶんざぶんと海へ飛び込む冒頭からこの映画は楽しそう!と思わせるわくわく感、モノクロなのに地中海の光がまぶしくて陽気なギリシャ人たちが自分の感性を信じて生きている姿を見て元気が出る作品。知識はなくとも楽しく生きていくことをよく知っている人々。そしてみんなで海辺へ行きましたとさ。ジュールス・ダッシンの顔が苦手なことをのぞけば素敵な映画。

イリヤ役のメリナ・メルクーリはこの映画でカンヌ国際映画祭の主演女優賞を受賞して、そのあとなんと政治家に転身てギリシャの文化大臣になったそうです。すごいな!