地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『David Ehrlich / Clay Animation by David Ehrlich』

久しぶりにDVDを買ってみました。

デーヴィット・アーリッヒによる1994-2002年の間に制作されたクレイ・アニメーション3作。『Etude』(1994)『Color Run』(2001)『Taking Color for a Walk』(2002)。おそらくガラスの上に油絵を描いていると思うのだけど、原色の油絵の具がまじりあってぐにょぐにょするアブストラクトでサイケデリックで懐かしーい感じのするトランスアニメーション、1994年製作の『Etude』は音楽が突出してダサいせいでインパクトは絶大。サイケなアニメーションと音楽の混じり合えないアクの強いもの同士の共存がおもしろすぎます。2000年代の作品は音楽に邪魔されることもなくアニメーションと同化しているけど、1994年ほどのトランス感がないような気もします。

デーヴィット・アーリッヒは、過去、国際アニメーションフィルム協会の副会長をしていたり、広島国際アニメーションフェスティバルの国際審査委員をしたりするアニメ界の偉い人です。