地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『サッド ヴァケイション』(青山真治/2007)

『Helpless』は未見。『EUREKA ユリイカ』は正直それほどはっきり覚えてなくて見た本作品は"北九州サーガ"の総集編(わざわざ"北九州サーガ"と大げさな言葉でくくる必要がよく分からないけど)。青山真治はマザコン? 一種達観したようなひとりで生きていけるタイプの器の大きな女性(母親、妊娠した恋人、宮崎あおい扮する田村梢)をあまりにも美化して(押し付けて)描いてるような気がしてこの映画はあまり好きになれない。はっきり覚えてなくとも『EUREKA ユリイカ』のほうが面白かった。『Helpless』の方に話がかたよってるのだと思うけど、自己陶酔しすぎ?

この映画を見ながら通りがかった家人に「青山真治の映画好き?」て聞いてみたら「うーん・・・上手だよね」という回答。家人は『ユリイカ』を見てなくて『Helpless』を見ているらしいのだけど、『サッド ヴァケイション』を見ながら私がぼんやり思ってたことを「上手」という言葉で言い当てた家人が上手。「映画をよく知ってる男の人の撮った映画」だなーという気がする。喧騒と同化する出演者の台詞は特に浅野忠信の声がものすごい聞き取りづらい。こういうタイプの邦画の登場人物の声の聞き取りづらさはどうにかならないのかな。


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