地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』ラヴ。
文系家人と10歳と6歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『秋のソナタ(Autumn Sonata/Host Sonaten)』(イングマール・ベイルマン/1978/スウェーデン)

イングリッド・バークマン vs リブ・ウルマンという顔ぶれ、そしてとてつもないパワーを感じるベイルマンの組み合わせがたまらない。胸が苦しくなるほどの緊迫感と緊張感。『ある結婚の風景』が最強の夫婦喧嘩だとしたら『秋のソナタ』は最強の親子喧嘩。本音と建前のせめぎあい、愛の欠乏ゆえの欲求不満の爆発。まわらない舌で発する言葉で「ママ!」「来て!」と繰り返すベッドから床に落ちた脳性小児麻痺の妹ヘレーナと母を責めるエヴァと母親のアップ。人の心情の根源を見せるベルイマンのアップはすごい。ひたすら圧倒的ですごい。すれ違い憎しみあう互いに偽善的な母娘は、一体どちらが"かわいそう"だったのか考える。"ありのままの私"とは?

秋のソナタ [DVD]

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