地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と10歳と7歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『牡牛座―レーニンの肖像(Телец/Taurus)』(アレクサンドル・ソクーロフ/2001/ロシア、日本)

主人公はかつて絶大な権力をほこり歴史を変えた男レーニン。いまは半分ボケてしまい死へ向かいつつある。その生死の境目はくもりガラスを通して見た様な血色の悪いくすんで青白く生気のない顔色で、木々の緑は奇妙に色あせたマットな質感。ねじれた画面や細部の音まで拾う音響もすべてが閉鎖的ででも負のイメージをそれほどさせないファンタジー。ソクーロフの映画はスクリーンサイズで完成されている映画でありその色使いや画面かから聞こえる音すらもスクリーンで見るべきだと思う。