地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『夏の嵐(Senso)』(ルキノ・ヴィスコンティ/1954/イタリア)

オーストリア軍が占領している1866年のヴェネチアが舞台。オペラにはじまり中尉と公爵夫人の壮大なメロドラマ愛憎劇。得意の貴族のきらびやかさ・退廃・破滅を描くビスコンティ節にうっとり。苦悩、堕落、嫉妬、侮辱。格調の高い美や理想や幻想を保ちつつ崩れていく様はなんと美しい。恋愛ものならこのくらい心酔した物語でないと。

夏の嵐 [DVD]

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